外科Surgery

下肢静脈瘤レーザー治療のご紹介

下肢静脈瘤とは

下肢の足の血管が浮き出て見える、脚が重だるい、むくむ、などの症状にお悩みではありませんか。

下肢静脈瘤

下肢静脈瘤はふくらはぎやすねなどに血管が膨れて浮き出て見えてくる病気です。これは静脈の中にある弁が壊れて閉じなくなり、血液が脚にうっ滞することによって生じます。下肢静脈瘤ができると、脚が重だるかったり、むくんだりします。他にも痛い、かゆい、皮膚が茶褐色になる、湿疹ができる、足がつる、傷が治りにくくなるなどの症状が生じます。

下肢静脈瘤は男性より女性に多く、また、立ち仕事の多い人に多く見られる傾向があります。年齢とも関係し、加齢とともに頻度が増加します。


検査

超音波検査(エコー)

肢に超音波をあて、どのどこから静脈が壊れて静脈瘤になっているのかを調べます。また、静脈の中に血栓ができていないかも見ることができます。痛みがなく、放射線を浴びる心配がなく、何度でも繰り返し行えます。

治療

治療法は下のようにいくつかありますが、静脈の壊れている部位、症状、患者さんの希望などにより治療法を選択します。

1)血管内(レーザー・ラジオ波)焼灼術

大伏在静脈や小伏在静脈など、脚の太い血管が壊れている場合に選択されます。血管の中に細いファイバーを通し熱を加えて血管を閉塞させる治療です。傷ができず、体に優しい治療です。血管の走行や形によってはできないことがあります。日帰り手術で行っています。

2)ストリッピング手術

大伏在静脈や小伏在静脈など脚の太い血管が壊れている場合の治療です。静脈瘤の根治的な治療として古くから行われている手術で、壊れた血管の中にワイヤーを通し、血管を抜いて取ってしまう方法です。当院では一泊二日の入院で行っています。

4)硬化療法

クモの巣状静脈瘤や編み目状静脈瘤、陰部静脈瘤など静脈瘤が細い場合には硬化剤を静脈瘤に直接注射して治療します。10-15分程度で治療でき、歩いて帰ることができます。傷ができません。注射した部位に茶色い色がつくことがありますが、次第に消失します。

5)弾性ストッキング
様々な事情で治療ができないけれども症状を軽くしたい場合に弾性ストッキングで経過をみることがあります。ただし、弾性ストッキングを履くと症状は良くなりますが、静脈瘤が治る訳ではありません。

Q & A

Q. 静脈瘤を予防する、または悪化させないためにはどうしたらいいですか?
A. 長時間の立ち仕事は避けるのが良いですが、仕事などでどうしても立っている時間が長くなってしまう時は、弾性ストッキングを着用すると良いでしょう。時々足踏みをしたり、歩き回ったりするようにしてください。太り過ぎも静脈瘤には良くありません。適正体重の維持に心がけましょう。また、散歩など運動をして脚の筋肉を維持しておくことも大事です。
Q. 静脈瘤があったらすぐ治療した方がいいのでしょうか?
A. 症状がなく、見た目も気にならない場合は治療する必要はありません。逆に、痛みが出てきた場合は早めに受診してください。湿疹ができたり皮膚に変化が起きてきたりした場合も治療した方がよいでしょう。
Q. 症状はありませんが見た目が気になります。治療できますか?
A. 治療できます。治療の方法は静脈のどこが壊れているかによります。お気軽にご相談ください。
Q. 静脈瘤があると血栓ができやすいですか?
A. 静脈瘤があるから深部静脈血栓症ができ易かったり、エコノミークラス症候群になり易かったりすることはないと言われています。静脈瘤がある・ないにかかわらず、片方の肢が急に腫れ、歩行時にふくらはぎの重だるい感じが出現したら深部静脈に血栓ができたのかもしれません。そのような場合は受診が必要です。
Q. 治療費はどのくらいかかりますか?
A. 概算で以下のようになります。
1割 3割
初診時(初診料+エコー) 830円 2,500円
術前検査 460円 1,370円
血管内焼灼術 12,000円 45,000円
硬化療法 2,020円 5,460円
この他に弾性ストッキングが4,000円程度かかります。
Q. 弾性ストッキングをはくと血流が悪くならない?
A. 弾性ストッキングの圧迫圧は強いものでも足関節部で30mmHg程度で動脈の血流を止めてしまうほどの圧ではありません。ただし、重症の下肢閉塞性動脈硬化症がある人や糖尿病などで末梢の血流が低下している人では血流が行かなくなり潰瘍ができる可能性があるので注意が必要です。

当院の特色

女性医師が女性ならではの細やかな配慮で治療に当たっています。丁寧に説明して患者さんが納得してから治療するよう心がけています。治療は怖くない、痛くない様工夫しています。
気軽に受診してください。

担当医:宮崎 慶子(脈管専門医、外科専門医)


症例

その他の症例1 小伏在静脈に逆流のある静脈瘤

大伏在静脈由来の静脈瘤と分布が似ていますが、エコーで調べてみると小伏在静脈に逆流のある静脈瘤でした。小伏在静脈をレーザーにて焼灼しました。

その他の症例2 陰部静脈瘤

大伏在・小伏在静脈は正常で穿通枝もありませんでした。硬化療法にて治療しきれいになりました。